When: Sat Jul 18, 2009 to Sun Jul 19, 2009
Where: 草月ホール
Event Status: confirmed
Event Description: 宮古島で古くから歌いつがれてきた神歌と古謡は琉球のブルースだ! 旅する音楽家、久保田麻琴は宮古島に辿り着いた。70年代に喜納昌吉を本土に紹介してから約30年、沖縄を通り過ぎて八重山でもなく、久保田麻琴の耳は宮古島に釘付けとなった。ロックでもなくポップスでもない。それは偶然出会った宮古島西原地区の80歳をゆうに超えたおばあたちの歌う神歌だった。「おばあたちの歌を聴いて、ここに本当の音楽があると思った」という。
宮古島の神歌は日本文学史の中でも重要な位置を占めている。神歌の中では、水を求めて井戸を探したことや、神による村建てなどの英雄叙事詩のようなものもある。この昔から歌い継がれる神歌からアーグ(綾言)とよばれる古謡が生れたとされており、現在も宮古の人々の間で歌い継がれている。
神歌は本来、御嶽(現地で信仰されている祭祀の聖域)で歌われる歌と日常の祭祀の中で歌われるものがある。本公演では、こうした神歌と古謡の両方をじっくりと楽しむことができる。
宮古島の中でも特異な文化を保持し続け自他ともに自らを「池間民族」と呼ぶ池間島とそこからの移住者の居住する宮古本島西原地区、伊良部島佐良浜地区の神歌を中心に、小学4年生にして伊良部民謡を歌う天才少年譜久島雄太、久保田麻琴いわく「これはブルースだ」と言わしめた不世出の天才唄者の盛島宏。ゲストとして宮古と石垣の間に位置する多良間島からは、浜川春子が珍しい古謡や叙事詩を元にした労働歌を披露する。
過酷な人頭税という歴史や厳しい自然を経て、日常の生活の中に生き続ける宮古島の神歌と古謡は貴重な伝統文化である。 そして本州の東北地方とならび、日本古来の発音や語彙、言い回し等の保有率が非常に高い宮古の方言は固有の言語のようであり、国語学的にも非常に興味深い。世界的に無形文化財の消滅が語られており、宮古でも何世紀も続いた祭祀や神歌、古謡も徐々に途絶えようとしている。今回はこのような神歌や古謡が宮古以外の土地にもたらされる非常に稀な機会となるだろう。その歌声と響きは、世界のルーツ音楽の大きなミッシング・リンクとして取り扱われるべきであり、琉球のブルースとして今後ロックやポップスに多大な影響をもたらして行くことになるだろう。
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